こんにちは
メリッサです!
一週間も経ってからアニメの感想を書くのも微妙かと思いますが、どうしても書きたかったので。
85話「開催文化祭!」感想です。
ポルノグラフィティの名曲”THE DAY”考察でも書きましたが、私はこの第4期からヒロアカを見始めた新参者。
その4期が残すところ3回となってしまい、これから何を楽しみにすればいいのか、正直途方に暮れる思いだ。
大急ぎで追いかけている原作をじっくり読み込む期間に充てたい。
先週3月14日に放送された「開催文化祭!」も素晴らしい回だった。
原作でも何度も泣き、アニメも涙しながら見ているが、今回もまた泣かされた…毎週涙活だ。
ストーリーについては書く必要もないだろうと思う。
文化祭直前、雄英高校に侵入を試みる敵・ジェントルとそれを阻止しようとするヒーローデクの戦いだ。
ジェントルがなぜ雄英侵入を企んでいるのか。その理由が明かされるのだが、それが決して単純な「悪」として終わらせないところがヒロアカらしく、この作品に惹きつけられるファンが多いのもここに理由があるのではないかと思う。
ジェントルも、かつてはヒーローを目指していた。
しかし高校で挫折し、その目標を失ってしまう。
夢を忘れ、フリーターとして過ごしていたある日、ヒーローとなったクラスメイトに再会し、懐かしさから声を掛けるが、返ってきた言葉は
「誰でしたっけ?」
夢を失くし、このまま老いていくだけなのは嫌だ。何とか名を残したい。
ジェントルは目指していたのとは全く反対の道へと進んでしまう。
ヒーローになれないのなら、敵として、悪の道に。
自らの過去を語りながら、彼は出久に言う。
「芯がないと嘲笑うがいい」
そんなジェントルに出久が返した言葉。
「笑わないよ ジェントル・クリミナル」
この言葉に泣いてしまった。
あぁ、出久にはこの人の気持ちが、笑われてきた人の気持ちがわかるんだ、と思った。
出久くんは、同じ立場だったから。
オールマイトに出会い、「個性」を譲り受ける前の出久くんは、まさに「笑われる」経験ばかりだった。
ヒーローになりたい、という夢を。
ジェントルに「君は何の為にヒーローを志す」と訊かれた彼は答える。
「同じだ。ジェントル」
「僕だけの夢じゃない!身の丈に合わない夢を!心の底で諦めてしまった夢を!笑わないでくれた!」
「認めてくれた皆に!応えたい!」
「辛い思いをしてきた人に 明るい未来を示せる人間になりたい」と。
ジェントルの夢は、彼のファンであり行動を共にするラブラバも共有する夢となった。
出久くんの夢も。
最初はオールマイトが。そして母親が。クラスメイトが。幼なじみが。先輩が。
出久くんと出会う人たちが共有し、大きく育っていく。
それは彼が夢から目を離さず、真っ直ぐに口にするからだろう。
それができる出久くんがうらやましい。
私はそう思った。
夢を口にするのはとても勇気が要ることだ。
出久くんが言う通り「身の丈に合わない夢」なら尚更。
勇気を持って口にしても、笑われたりバカにされたりするだろう。
そうしているうちに、自分でも諦めてしまうのだ。
第1話で出久くんが言っていたように「見ないように」してしまう。
でも、その夢はずっと心の奥底でくすぶり続ける。
本当は諦めたくないから。諦められないから。
作品の中で、出久くんは何度も「僕は恵まれてる」と言う。
彼を信じてくれる人に出会えたから。
夢をもう一度蘇らせることができたから。
ネタバレとなってしまうが、その後警察で事情聴取を受けるジェントルに、刑事が掛ける言葉がある。
「今日止まれたのは正解だったな。人生やり直せねぇなんて言う奴はは、やり直す気のねぇヤロウか結果を急ぐせっかち野郎だけだ」
出久くんと戦い、敗れたジェントルは、きっとこれからまた夢を追うのではないだろうか。
この作品に出会えた私が、そうであるように。
「見ないように」してきた夢に、ヒロアカが光を当ててくれた。
だから今、私はこうして書いている。
文章を、言葉を紡ぐことが、私の夢だから。
今、この記事を読んでくださっているあなたにも、心の底に閉じ込めてしまった夢はないだろうか。
忘れたふりをして、見ないようにしている。でも、キラキラと輝いている場所が、心の中にないだろうか。
ヒロアカは、そういうあなたにこそ読んでみてほしい作品だ。
「個性」というヒーローには必須の力がない。そんな状態からでも、「自分にできること」「自分が得意なこと」をコツコツと続けていた。
そして息を吹き返した夢を真っ直ぐに追っていく出久くんの姿は、きっとあなたにも勇気をくれる。
もう1度、夢を信じて追ってみよう。
その勇気を、力を与えてくれる。
第1話のラストは、出久くんのこの言葉で締めくくられている。
「言い忘れてたけど
これは僕が最高のヒーローになるまでの物語だ」
この物語と共に生きられることを嬉しく思う。
緑谷出久という少年が、最高のヒーロー・デクになるのを見届けたい。
そして私も一緒に夢を追い、現実になるのを見たい。
この作品に出会えたことを本当に感謝。
私の記事で、ヒロアカに興味を持ってくださったあなたにぜひ読んでみてほしい。
この回のストーリーは20巻に収録されています。
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