こんにちは、メリッサです。
今日ももちろんポルノグラフィティ!なのですが、最近マイブームのヒロアカに絡めて書きました。楽しんでいただけたら嬉しいです♪
“THE DAY”は「僕のヒーローアカデミア(通称ヒロアカ)」というアニメの第1期オープニングテーマに起用されていた曲だ。
当時の私はその作品には全く興味がなくて、いつも通り「ポルノの新曲」としてだけの捉え方で聴いていた。曲調は大好きなロック、どこか世界を突き放したような、醒めた目で見ているような晴一の詩の世界、そこに息を吹き込む昭仁の力強い声。私が息を吹き返すことがことができるところ。
昭仁が握り締める手が、晴一の想いを語るギターが、私の心を掴んで離さない。
だが、ひょんなことから今期のヒロアカを見る機会があり、がっつりハマってしまった。今原作を追いかけているが、さすがジャンプ連載漫画。巻数を重ねるのが早いので出遅れると追いつくのは至難の業だ。
というわけで、まだ原作の半分ほどしか読めていないのだが、私は主人公・出久とオールマイトが出会う1話目にしてすでに泣いてしまった。正直この話が大好きで、毎日読んでいるくらいだ。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の私は共感性に欠けていて、人の気持ちを理解することはほぼできないのだけれど、自分と同じような人の場合は少しなら理解できるようだ。
出久がオールマイトと出会い、「君はヒーローになれる」と言われた瞬間の気持ち。
私は自分のことのように感じて泣けた。
作品の中で、周りの人が当たり前のように持っている「個性」という能力が、彼にはなかった。
だからヒーローになりたいという夢があっても、「無理だ」とか「諦めろ」とか「お前なんかがなれるはずはない」と言われ続けていた。
一番近くにいて応援してくれるはずの親にも。
憧れてやまないオールマイトその人にさえ、1度は。
周りの人たちにとっては普通で、当たり前にできることが自分にとってはそうではなくて、どうやってもできない。
ASDの私は彼に自分の姿を見た。
やりたいことがあるのに、挑戦する前から「無理」「できない」と言われる気持ちも。
だからわかる。
無理だと言われても、自分でもどこかでそれがわかっていても、誰かに言ってほしいと思う。
「君はヒーローになれる」と。
そして、彼の憧れであるオールマイトが語る言葉にも、私は共通点を見つけた。
彼はいつも笑顔で人を救ける不動のNo.1ヒーロー。
その彼が、無邪気に夢を、憧れを口にする出久に言う。
「私が笑うのは、ヒーローの重圧、そして内に湧く恐怖から己を欺く為」だと。
同じだ、と思った。
もちろん私はヒーローではないし、重圧なんて抱えていない。自分のことしか考えていない小さな人間だ。
ただ、「己を欺く為」に笑う。
それが、同じだ。
私にとって、1人でいられる場所以外の世界はとても怖い。
上手に適応できないから。
「他の人に合わせていれば間違いはないだろう」と思って生きてきた。
そうしないと周りの世界になじめないから。
だから、笑ってきた。
どうしても自分が異質だと感じる世界で。
その怖さから目を背けるために。
大丈夫、みんなと同じことができている、と自分を欺く為に。
作り笑いで、自分を守ってきた。
オールマイトが語る「笑う理由」が理解できて、私は嬉しかった。
みんなに愛されるヒーローなんて、私からは1番遠い存在なのだけれど。
彼の本当の姿は、みんなが目にしている「ヒーロー」の姿ではなくて。
誰でも怖いのだと、それを欺いて生きているのだと、それは間違いではないのだと、言われた気がした。
ヒロアカを読み始めて改めて“THE DAY”を聴いてみる。
当時どうしてヒロアカを読まなかったのかと、過去の自分に小一時間ほど問いかけたくなった。
もちろん私は晴一の書く詩が大好きでポルノファンになり、20年ラバッパーをやっているので、ヒロアカを知らなくても十分にこの曲も歌詞も堪能してきたつもりだ。
でも、この作品を知って初めて曲とタイアップの相乗効果を知った気持ちだ。
「行く当ても DON’T KNOW DON’T KNOW
本当は怖いんじゃないの?
踏み出すその一歩一歩が変えていけるさ THE DAY HAS COME」
本当は怖いけれど、それでも進んでいくのだと。
どんなに小さくても、その一歩一歩に意味があるのだと。
作品を読み始めて改めて詩の世界を深く感じることができた。
なぜ急にヒロアカを読みだしたのか、ある日ふと頭に浮かんだ答えがある。
私はクリスチャンになって4年目。
教会で数えきれないほど、「全能の神様が私の内に住んでくださっている」「イエス様が持っておられるものをすべて持っている」と教わっている。
でも、正直に言って、私にはどういうことなのか意味が全く分からなかった。
けれど、ヒロアカを読んでいて思った。
出久は私だ。
諦めと絶望の中で神様(オールマイト)と出会い、彼の「個性(能力)」をいただいたのだ。
そして神様は、ヒーローとしての力のすべてを出久少年に譲り、寄り添い導くオールマイトのように、すべてを私にくださり、寄り添い導いてくださる。
そのことを教えるために、教会のお説教や聖書ではまだ難しくて理解できない私に、神様はこの作品をくださったのだと信じている。
教会の人は否定するかもしれないが、私にはそう思える。
神様、直接あなたの御声が聞こえない私にも、こうして語りかけてくださって感謝します。
出久がオールマイトに導かれて強くなっていくように、私も導いてください。
今目の前に絶望があり、諦めがある人に”THE DAY”を聴いてほしい。
「僕のヒーローアカデミア」という作品に触れてみてほしい。
きっとあなたの背中を押してくれる。
あなたを責めることなく、一歩を踏み出せるように寄り添ってくれる。
願わくばこの記事が、その助けになりますように。
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