航空自衛隊 基地モニター 活動①
こんにちは メリッサです!
今年の桜は早いですね~。ここ青森でも今年は4月半ばから開花しました。でもどうして桜が咲くとお天気が悪くなるのか…雨、さらに強風。。。それでも今年は長く持ったと思います。
さて今日はちょっと毛色の違うお話をしようと思います。
今年度、わたくしメリッサは航空自衛隊の基地モニターを務めることになりました!先日その「委嘱状交付式」に参加してきたので、その記録です。
航空自衛隊基地モニターを知ったのは昨年だった。TVのモニター以外に何かないかと検索していて、自衛隊の基地モニターの存在を知った。
職場の先輩は海上自衛隊に応募し、モニターを務めることになっていた。私が住んでいるところに基地はない。が、職場は自衛隊と共用している米軍基地。早速検索してみると、あった。ただ残念ながら昨年度は応募受付終了後だった…
リベンジということで応募してみた。メールで応募後1ヶ月ほどしてから電話での面接。仕事の関係ですぐには出られなかったのだが、こちらからかけ直すと伝えると快く応じてくださった。
そのとき訊かれたのは応募動機。自衛隊の方らしくハキハキした口調で、普段ほぼアメリカ人としか触れない環境にいる身としてはとても新鮮だった。
応募者多数のため、これからさらに選考を進めて連絡すると言われ、待つこと1ヶ月ほど…あまりに連絡がないので、選ばれなかったのかと思い始めていたころの採用連絡!先輩のお話では、モニターでも上の方まで話を通さないといけないから時間がかかるのでは?とのことで納得。さすが自衛隊…
こうして晴れて令和3年度自衛隊基地モニターとなり、最初の活動は委嘱状交付式!日程が決まって楽しみにしていたが、なんと仕事で大事なミーティングとバッティングするとか。よりによってその日になるなんて、と思いつつ、担当の方に途中からでも参加できるか問い合わせてみた。すると「途中からでもぜひご参加いただきたい」とお返事が!常日頃こんなことを言われたことがないので、密かに感動モノの返信だった。自衛隊への好感度が上がっていく。絶対参加しようと心に決める。
さて、迎えた当日。
基地で働いていてよかったと感謝しながら自衛隊司令部庁舎へ。中に入ると、行き会う自衛官の方が口々に「こんにちは」と挨拶をしてくれる…警察学校に行ったとき以来だ。ここでも感動…
広報の方には「お待ちしていました。ご案内します」なんて言われてしまって、何だか申し訳ない気持ちさえしてくる。こんなに好待遇で迎えてもらった記憶はない。自衛隊すごい。教育が行き届いている…
会議室ではすでに説明が始まっていた。モニターは全部で10名。うち女性は4名。年間の活動予定を聞きながら熱心にメモを取っている方もいて、お財布とスマホしか持ってこなかった身を反省。普段はメモ魔なのに。。。次回は忘れません。
基地の概要を説明してくださった管理部長の方は、なんと中卒で自衛隊に入り、幹部学校に行って幹部になったとのお話。基地の電話交換手をしていたときの部隊司令官もそうだったことを思い出し、きっとこの方も部下思いなんだろうと想像する。見た目が高校時代の英語の先生に似ていたから余計にそう思ったのかもしれない。
基地のことは知っているつもりでいたけど、改めて説明を受けるとほとんど知らなかったことに気づく。もともとは旧日本軍の基地だったのが終戦後米軍と共用になったと言っても、自衛隊専用なのは基地のわずか2%だそうだ。基地で働いているとよく感じることだが、戦争に負けるということはこんなにも長く後を引くのだとまた思う。こういうことを通しても、戦争はしてはいけないと強く思う。
休憩時間も設けられていて、お手洗いを使いたい人たちにはまた自衛官の方が「ご案内します」と…米軍だったら場所だけ説明して後は自分で、となるところだ。至れり尽くせりの待遇に、またまた申し訳なく感じてしまう。みんなどう思ってるんだろう。
年間活動予定表を見ていたら、隣の方が「これ面白そうですよ」と声をかけてくれた。そのイベントを聞いて私もテンションが上がる。CH-47Jという自衛隊機に乗って移動ができる予定がある!!!警備犬も見に行けるというお話もあったし、応募してよかった。神様感謝します。
休憩後はいよいよ委嘱状の交付。基地の司令官がお見えになるので、さすがに担当の方も緊張している様子。なんだか私まで緊張してくる。
米軍ではお偉いさんが入室するとき、”Room Tench Hut!”の号令で全員立ち上がるというイベントがあるのだが、自衛隊はそんなことはなく、司令官も普通にお見えになった。
印象は物腰の柔らかそうな方、という感じ。こういう機会がなければ絶対にお会いすることはないだろう人だ。そう思うと改めてこの機会をいただけたことに感謝。
委嘱状は司令官から直々にいただく。ここでも驚いたのは、文面を省略せずに全員分読み上げていたこと。「以下同文」に慣れている身にはとても衝撃だった。
続いて私たちモニターの自己紹介(苦手だ…)。応募動機も言ってほしい、とのこと。一番手に指名された方が立ち上がろうとすると、基地司令「ご着席のままで結構です」と一言。どこまで行き届いているんだ自衛隊!
モニターには元自衛官、原燃に出向で来ている人、地元の郷土史を調べている人、地元に住んでいて自衛隊に興味はなかったがたまたま広報誌で募集を見て応募した人、近隣の市に住んでいて、身近に自衛官がいて興味を持った人…とさまざま。
ちなみに私の応募動機は、単純に基地を米軍と共用しているのに自衛隊と関わることが全くなく、自衛隊のことを知らないから。そしてかれこれ20年くらい前に自衛官の方とお付き合いをしていたから。あとは飛行機がカッコいい。間近で見てみたい。乗ってみたい。
さすがにこの場では一番目の真面目な理由を答えたが、正直二番目と三番目の要素の方が大きい。不純ですみません。
モニターの自己紹介が終わると、基地司令の自己紹介。私たちには座ったままで、と言ってくれたが、自らは立ち上がって話してくれた。日本人だなぁ、と感じる私。米軍ではこんなことはない。間違っても。
それから外に移動して写真撮影。Twitterや基地のホームページで活動報告として載せるらしい。最近はすっかりマスクが顔の一部と化しているが、さすがに「一瞬外してください」と言われる。
その後はバスに乗り、体験喫食!
基地司令と管理部長はバスが出てからもしばらく見送ってくれる。休憩時間に声を掛けてくださった方によると、海上自衛隊はバスが見えなくなるまで見送るそうだ。本当にすごい。
私は基地に勤めているけれど、自衛隊エリアにはほとんど足を踏み入れることがない。基地の概要説明で見た地図でも、米軍と自衛隊の利用地域は区別されていた。だからこのモニターで、基地内の未知のエリアに行けることもとても楽しい。
体験喫食という名のお昼ご飯は、自衛官の方が使う隊員食堂で行われる。基地内には自衛隊の食堂もあり、そちらは2回ほど行ったことがあるが、さすがにここは初めて。
当然お昼どきなので、自衛官の列ができている。私たちは別の入り口から入れるように配慮してくれていて、並ばなくてよかった。感謝。
建物に入ると手を洗う。ここが自動でお湯が出てくるようになっていて感激だった。米軍でお湯が出るとこなんて知らない…。食堂の入り口にも、病院にあるようなモニターで検温できるシステムがあり、自衛隊進んでる…と思う。
本来はビュッフェ形式で、自分が好きなものを好きなだけ取る…といういかにも自衛官向きのスタイルなのだが、今のコロナ禍ではそれができず、配膳されたものをいただくと説明があった。米軍のランチビュッフェは復活しているが、日本は慎重だと感じる。
航空自衛隊といえば最近から揚げ(空上げ)が有名だが、残念ながらそれは月1回のメニューで、今日はビビンバとのこと。朝が早く、4時起きで朝ご飯を食べている身としてはもう空腹すぎる時間なので、早く食べたい。。。
配膳は係の方が「どうぞ」と言いながら一皿ずつ並べているのを取っていくスタイル。おかずのコロッケとお吸い物、そしてビビンバ丼!お水やお茶はセルフサービス。子宮全摘手術後カフェインが飲めなくなった私は、泣く泣くお湯をいただく…
どれも出来たてで温かく、とても美味しかった。自衛官の方の食事なので量が多く、退院して以来よく噛んで食べなければならない身になった私は食べるのに時間がかかって大変だったけれど、とにかく美味しかった。自衛官の方を米軍のランチビュッフェで見かけることも多いが、正直私はこちらの食堂の方が美味しいと思う。
12時になるとラッパの音が流れた。自衛隊っぽい。近くに座っていた広報担当の方が、「今からお昼休みです、という合図で流れます」と教えてくださる。
この基地では自衛官の方が食事を作っているが、基地によっては外注だったりもするらしい。味も基地によってまちまちだとか。広報の方はここが3つ目の基地だそうで、ここは美味しい方だとのお話。うん。確かに美味しい。
昼食中に、急遽午後の予定が追加された。
この日は米軍の方でデモフライトの予定があるそうだ。午後もいられる方にはそれを見せたいと…!見たい!でも休みを申請していなかった…涙を呑んで不参加に。
参加できるモニターの方は基地の売店も見せてもらえるようで、食堂から移動。不参加組はゲートへ…なのだが、私は車を自衛隊司令部に置いているので、そちらに寄っていただく。快く送ってくださった。
さらに、当日はお土産も用意されていた。私がイレギュラーな場所で降りたので、担当の方はそれを忘れていたらしい。職場に戻った私をわざわざ探して、職場まで届けに来てくださった。感動…!!
毎月モニター活動が予定されているようなので、毎回参加したい。この機会がなければ知り合うことのなかった人たち、行くことのなかった所、見ることがなかったたくさんのもの。そういうことが経験できることに感謝だ。
この先のモニター活動についても書いていきたい。
*この記事をアップするのに時間がかかり、5月も終わりになってしまった。今月のモニター研修は仕事の都合で参加できず…Twitterでその様子を見たら、飛行機の見学だったようで…参加したかった(号泣)来月はぜひ!!!