こんにちは、メリッサです。
先日、おかげさまで朝日新聞に私のストーリーが掲載され、このブログを見てくださる方もいらっしゃるようです。ありがたい限り…感謝です。
発達障害当事者としての記事が書きたくて始めたブログに、肝心のその記事が少ない…期待して見てくださる方には申し訳ない限りです。。。
と、いうことで。今回は「学力の偏り」をテーマに書きました!
発達障害のお子さんをお持ちの場合、学力差にも驚かれるのではないでしょうか?
私自身、小学校のころから極端な文系です。学習面で凸凹があると、教科総合で合否が決まってしまう中学・高校受験では非常に不利になります。国語と社会では高得点が取れても、算数の得点はひとケタ…なんてことがしょっちゅうだった私は、当然中学受験、高校受験は惨敗でした。12歳にして、早くも人生の挫折の始まりです。
当時は自分でもどうして算数、数学が全く分からないのか不思議でした。両親はもっと不思議だったろうと思います。それに、「英語はいつでも勉強している」(父親談)のに、理数系の科目は見向きもしないのです。高校時代、担任の先生から「こんなに文系に特化した奴は見たことがない」とお墨付きをもらったくらいです。
今ならそれが発達障害のもたらすものだとわかります。学習能力の凸凹と興味の偏りによるものです。
なので、大学受験は教科から志望校を決めました。当時の東京外国語大学はセンター試験に理科不要、本試験は英語のみでした。とにかく英語が大好きで、何時間でも勉強していられる私は、高校1年の頃から「ここしかない」と決めていました。
センター試験で避けられなかった数学は、今で言う「情報」のような科目を選び、確実に点が取れるようにしました。
徹底的に苦手を排除し、好きなもの、得意なものに集中した結果、受験戦争に身を投じて以来初の合格を手にしました。
当事者としてお伝えしたいのは、この学習面での凸凹をお子さんが怠けているからだと思わないでほしいということです。
理系と文系で学力差があからさまな私は、学校、塾、家庭それぞれで「理系の勉強をサボっているからできない」と思われていたようです。学校や塾では補習、家庭では算数の家庭教師をつけ、算数だけの塾にまで通いましたが、全く効果はありませんでした。それどころか、いくらやってもできるようにならないので、ますます算数・数学嫌いに拍車がかかる結果となりました。
教科によって全く能力が違うのは、努力が足りないからではありません。脳の働きに特性があるからです。
ですから、出来ない教科から目を離し、出来ている方、好きな方を見て、それをさらに伸ばしていく手伝いをしてほしいと思います。
前述のように英語ばかり勉強していた私ですが、そのおかげで大学に合格し、自信を持つことができました。そして今は在日米軍基地で職を得て働いています。就職当時は海外経験はゼロ、パスポートさえ持っていない、そんな私がです。
もちろん、英語もずっと順風満帆だったわけではありません。現在進行形を習った頃はわからなくなってつまづきました。でも、好きだからその壁も乗り越えることができました。
凸凹の具合によっては、好きや得意が実を結ぶまで長い時間がかかるかもしれません。でも、それは必ず自分の支えになります。ですから、その「好き」や「得意」を大切にしてほしいです。
発達障害、自閉症スペクトラム障害という言葉を見聞きする機会は非常に多くなりました。でも、果たして少しでも生きやすい社会になっているかと思うと、必ずしもそうではないと思います。
落ち込んでつらいとき、私を支えてくれるのは「好きなこと」― プロフィールにもある通りポルノグラフィティの音楽と、こうして書くことです。
この記事を読んでくださっているのが、発達障害を抱えるお子さんを持っていらっしゃる方でしたら、お子さんの好きなこと、得意なことを認め、たくさん褒めて自信をつけてあげてください。
当事者の方が読んでくださっているのなら、好きなこと、得意なことをもっとやりましょう。
逃げずに立ち向かうことももちろん大切なことだと思いますが、同時に、苦手なことを回避して生きることも大事だと私は思います。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
あなたの心が軽くなるきっかけとなることを願います。